30代男性会社員が運営するライフハックブログ

ストレスを受けない考え方

社会人が感じるキャリア・ストレスとは?

キャリア・ストレスという言葉をご存知ですか。
キャリア・ストレスとはキャリアにまつわる、さまざまなストレスのことをいいます。
キャリアを積んで、次の成長ステージに移行するとき、これまでは異なる要求や案件が発生します。
今まで行ってきた手法では対応できないことが多いので、新たな手法を考える必要があります。
また人によっては、これまで培ってきた価値観が大きく覆される経験をすることもあります。
このため、非常に大きなストレスがかかります。
これが、キャリア・ストレスと呼ばれるものです。

ただ、ストレスと聞くと、心身に負担が大きく悪いものだというネガティブなイメージがありますが、キャリアを積んで成長していく上で、このストレスが原動力となることもあり、一概にすべてが悪いとはいえません。
しかし、上手にキャリア・ストレスに対処できないと、途中で挫折してしまうことにもなりますから注意が必要です。

キャリア・ストレスの原因

キャリア・ストレスの要因はさまざまですが、主に次の3つに分類できます。
第1は、価値観の違いによるストレスです。
新しいキャリアを得て、これまでに培ってきた価値観が通用しなくなるケースがあります。
このような状況で大きなストレスを感じている場合、その価値観がその人にとってとても大切なものである証拠です。

自分の価値観について、じっくりと考えてみましょう。
これが、ストレスを解消するためのヒントになることがあります。
また、価値観の違いがストレスの原因であることに気づかずに苦しんでいる場合もあります。
このような場合は、周囲の人のアドバイスが大きな手助けになります。
信頼できる人に、何だかわからないけれどストレスを感じていることを相談してみてはいかがでしょうか。

第2に、節目に感じるキャリア・ストレスがあります。
入社、昇進、転職など、キャリアの節目となる時期に、環境が大きく変わることが原因で起こるストレスです。
入社したばかりの新入社員は、自分が思い描いていた職場と現実とのギャップの大きさに失望を感じる人が大勢います。

また、30歳前後の中期キャリアへと突入する時期や、入社後20年程度経過して後期キャリアへ突入する時期にも大きなストレスを感じることも多いのです。

新卒生として入社した、中期キャリア、後期キャリアの節目で新たなポジションについた、異動になったといった場合、環境が激変しますから、大きなストレスを感じるのは当たり前のことです。
特に新入社員の場合は、同期の社員と愚痴を言い合ったり、先輩や上司に相談することで、ストレスが軽減することが多いといわれています。

中堅以降での節目のストレスは、仕事のことはもちろんですが、家庭などプライベートに関するプランについても考えましょう。
これまでの人生を振り返るとともに、今後の人生プランについてもしっかりと考え、自分の人生にとって何が大切なのかを見極める時間を持つことが重要です。
これによって、今後の自分の社会人としての過ごし方が見えてくるので、ストレスの軽減に役立ちます。

第3は、ライフステージごとのイベントが原因となるストレスです。
結婚や出産、家庭と仕事との両立、親の介護、自身の病気や体力の衰えなど、プイラベートのライフステージでの出来事によるストレスです。
このようなストレスは、特に女性が感じることが多いといわれています。

仕事と家庭を両立させようとして生じる悩みを、ワーク・ファミリー・コンフリクトといいます。
仕事を頑張れば家庭が犠牲になり、家庭を大切にしようとすると仕事が犠牲になるという葛藤を抱いている女性はとても多いのではないでしょうか。
また、今後は育児に男性が参加したり、親の介護をしたりする人も増えそうですから、男性がワーク・ファミリー・コンフリクトにぶつかるケースも増えていくことでしょう。

ワーク・ファミリー・コンフリクトに関する課題は個人だけで解決できないことも多く、職場の整備やフォロー体制の強化が求められるところです。

それと同時に、キャリアを仕事に限定せずに、複数の視点から把握する考え方を持つことも大切です。
人のキャリアは会社や家庭の中でだけ培われるものではありません。
趣味のキャリア、友人関係の中でのキャリアもありますし、一人の人間の役割としても会社員としてのキャリアだけでなく、父としてのキャリアや夫としてのキャリアなどさまざまです。

自分の人生にとって、どのようなキャリアがどの程度必要なのか、そのキャリアがどのように重要なのかを考えることがキャリア・ストレスを克服するために有効な手段といえるのではないでしょうか。

関連記事: